1月19日(土)にかつおと昆布の出汁取りの会を開催しました。
今回は、告知が遅くなってしまい、参加したかったとのお声もいただいたので、また次の機会も作りたいと思います。
鹿児島の枕崎産の一本釣りかつおの本枯れ節、北海道道南の真昆布と、
材料は最高のものを使います。
なので、コツさえ押さえれば、だれでも簡単に極上の味が作れることをぜひ知ってもらいたい!
「食育」、と盛んに言われていますが、
小さなころから、化学調味料の入っていない、天然のうま味を感じること、とってもとっても大事だと思います。
本だしで育った私も、もっと早く知りたかった!と心から思います。
今回ご参加の方は、初めてのかつお節削りですが、なかなかお上手でした。
病気療養中のご家族にさっそく作ってあげたい!と意気込んでおられました。
きっと喜ばれますね。
私も母が病気だったころ作ってあげられてたら。。と思ってしまいます。
かつお出汁のうま味成分イノシン酸は、昆布のグルタミン酸と合わさることで7,8倍にもなるといわれています。
これらの出汁に含まれる必須アミノ酸は、わたしたち人間が自分では作り出せない9種をすべて含んでいるのです。
初めて口にしたときの、あの幸福感、
あれは、かつおの豊富な栄養成分によるものだったのだと、調べてみて改めてよくわかりました。
かつおは、高速で泳ぎ続ける非常にエネルギッシュな魚です。
なので、筋肉を動かすエネルギー物質であるATPが非常に豊富にあります。
死後硬直でATPが変化して、かつお節のうま味であるイノシン酸に変わるのですが、
一本釣りかつおは、網で大量に上げられたかつおと違い、
バタバタとのたうち回ってATPを消費しないため、
イノシン酸が豊富です。
うま味の違いは、ここで決まってしまうのですね。
イノシン酸は、細胞を活性化させる成分のため、
若返り、老化予防、美肌効果などが期待できます。
その他、ビタミンB群や、ペプチド、必須アミノ酸、など豊富な栄養により、
疲労回復、
脂肪燃焼、
集中力ややる気アップ、
心を安定させる
などの作用も期待できます。
何より削りたてのかつお節の香りとうま味は、
食欲増進効果がありながらも、
少量でも満足感を得られ、
塩気が少なくとも十分に美味しいので、
自然と減塩にもつながりと、いいことづくめ。
ダイエットや断食、断食後の回復食にもぜひ取り入れて頂くと本当にいいと思います。
中医薬膳では、
かつおは、腎や脾に作用し、
気虚、血虚、お血の体質に良いとされ、
体力回復、貧血、不眠に作用すると考えられています。
(※注 かつお節ではなく、かつお)
そんなわけで、Kisuiでは、お客様の笑顔を見たくて、
時折施術後に、この特別なかつおと昆布のお出汁を、毎年作っている手前みそとともにお出ししています。
(ただし、いつもではないので、タイミングが合わないこともございます!申し訳ありません。)
わたしも、普段は極めてシンプルな(質素な?)ごはんですが、
かつおと昆布で取ったお出汁さえあれば、すべての料理が本当に特別になります。
次回参加されたい!という方は開催時にお知らせしますので、メールにてご連絡下さいませ。